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2013/07/06
会社更生業務(2) 1999年4月~2000年1月 東京




当時いろいろ並行して進めていたのですが、当初1年間の私の主要業務は欧州事業の整理で、欧州の拠点についてはロンドンやミラノの会計事務所が管財人として破産手続きを行っていたので場所は欧州と東京で離れていましたが、こちらは管財人の指示で動いていて毎日のように管財人本人はもちろん管財人の部下の若手の会計士たちからも山のような質問や依頼の連絡がありました。連絡手段はメールやFaxでしたが欧州の場合はメールが主だったと思います。上記の拠点の他にオランダのペーパー会社があり、こちらについては何故か私的整理ということで、当方が全てアレンジする必要がありましたが、これがかなり大変な仕事でした。オランダの会社は財務用(資金調達)として設立されたらしいのですが、オランダはタックス・ヘブンとして便利だったようで航空機や船舶やその他のローン案件のブッキングをかなり行っていたようです。ロンドンの財務担当者がオランダ会社の管理をしていて、私もロンドンに駐在していたので自分の業務には全く関係なかったのですが、この会社の存在は知っていました。私が担当するようになって最初に取りかかったのが財務諸表の作成でした。たしか2-3年前から作成されていなかったので、遡りで作成する必要がありました。しかも会社の債権者(主に邦銀のロンドン支店2-3行)からは会計事務所による監査の要求もありかなり難航しました。難航した理由の一つに、会社の資産として何があるのかがよく分からなかったということがありました。何を馬鹿なことをと言われそうですが、JLCは破綻前に世界中のタックス・ヘブンを使っていわゆる「飛ばし」を行っていて、オランダ会社もその中に組み込まれていたという経緯がありました。更生業務の中で「飛ばし」の全体像を解明するのは私の仕事ではなかったのですが、オランダ会社に関連する流れを理解するためにはある程度全体像も把握しておく必要があり、もうそれは大変でした。「飛ばし」の仕組みについては数名の若手が実務を担当していたようですが、当時私が率直に思ったことは世の中には実に頭が良い人間がしかも同じ会社にいたということでした。その数名はもう他に転職していて、そのことが「飛ばし」の解明に手間取った原因の一つだったような記憶があります。そういった背景があったのですがJLCが破綻して、オランダ会社についてJLCロンドンの財務担当者とオランダ会社の債権者である邦銀ロンドン支店2-3行との間でかなり揉めたということがあったようです。財務担当者があるはずもない資産を有ると言ったことが揉めた最大の原因だったようで、特に某信託銀行ロンドン支店の担当者は不信感の塊で、私が担当になった後も電話会議ではこの信託銀行の担当者をなだめるのが大変な仕事でした。とにかくこういう場合は全てオープンにして透明性に徹底することが大事と思い、某信託銀行の担当者もだんだん軟化していた頃だと思いますが、私自身もオランダ会社にあると信じていた資産が飛ばしの解明の過程で実は無いことが判明し、目の前が真っ暗になったことがありました。その時には新設リース会社に移籍していた財務担当者に対してはもう怒りが収まりませんでしたが、幸い某信託銀行の担当者に対しては説明の限りを尽くして何とか分かってもらえたという記憶があります。もう時効だと思うので率直に言いますが、この財務担当者は虚言癖があったのではないかと思います。 虚言癖が言い過ぎであれば、その場しのぎで嘘も平気でいうタイプだったのかもしれません。とにかくこの件で仕事には透明性が大事ということを再認識した次第でした。整理の最終目標は債権者に対する配当ですが、オランダ会社については債権額に対して数パーセントだったような記憶があります。某信託銀行の担当者にしてみれば、融資したお金がどこに行ったのか分からない訳ですから、怒るのも無理はないということだったと思います。
Posted by tsukuma at
05:22
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