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2013/01/26
海外でのリスク管理



海外進出企業のリスク管理についてテレビでの報道が増えました。私自身はテロの危険がある地域での赴任経験はありませんが、やはり慣れない地域での生活にはそれなりに注意はしていたつもりではあります。それでも失敗談もかなりあります。以下いくつか思い出したことです。
1. パリ
1988年の今頃(1-2月)だったと思いますが、日本の某商社の不動産プロジェクトに出資することになったので、その件で東京から出張したのですが、出張中に地下鉄でパスポートをすられるという大失態を演じてしましました。盗られたのは金曜日で、すでにパリでの仕事は終わっていて、週末ロンドンに移動し現法で一仕事して日本に帰国する予定のところそれも行けなくなりました。ホテルの人が親切で週末の日本大使館に連絡を取ってくれて、担当の日本人の自宅の連絡先が分かったので電話したところ、とにかく月曜日の朝一番に大使館に来るようにとのこと。しかし、それからが大変でした。
(1) 朝一番で凱旋門の近くのパリ大使館に出向いたところ、警察の盗難証明が無いと中に入れないとのこと、それもフランス人ではなく日本人の係官の言葉。とにかくグッと我慢して教えられた近くの警察へ。当時日本赤軍の問題が世界各地で多発していたのでその対応もあったのかと思います。
(2) 警察の受付嬢は女優かと思うような美女で英語も堪能。しかし出て来た女刑事は受付嬢とは全く違うタイプで英語も話さない。書類に必要事項を書けというが説明はフランス語で何も分からない。それでもフランス語ができないにも拘わらず何とか盗難証明を貰い日本大使館へ。おそらく私みたいな日本人が多いので向こうも慣れていた様子。
(3) 日本大使館の窓口で今度は帰国証明に貼る写真が必要だということで、凱旋門の地下にあるスピード写真機で写真を撮って来いとのこと。しょうがないのでスピード写真機まで行ったが説明書きがフランス語で手順が分からない。たまたま英語を話す大学生らしき若者がいて教えてもらい何とか写真撮影。
(4) 大使館の窓口に写真を持っていったら、今度はパリ在住の日本人の保証人のサインと在留許可の写しが必要と言い出した。確か日本の免許証等の身分証明があれば良かったのですがそんなものは持っていません(その後の出張では日本の運転免許を必ず持参しました)。私もさすがに頭にきて必要なものはまとめて言えと文句を言った記憶があるのですが、先方は規則だと対応したような気がします。普通の出張者にサインしてくれる保証人などいるはずもないが、東京から困ったときのためLTCBパリの住所と所長の名前を聞いていたので、とにかくLTCBパリに行き初対面の所長にサインをいただきました。在留証明は自宅にあるところ、たまたま事務所に置いていたという幸運もありました。その所長とはその時が初対面でしたが、その後日本で何度か会ったことがあります。
(5) こうして最大の問題をクリアーして日本大使館に戻ったのが午後1時を過ぎていたと思いますが、日本大使館はなんとフランス風に午後3時ごろまで昼休みで中に入れません。もうこっちも完全にあきらめの境地に達してしまいました。
(6) 午後3時過ぎに窓口に行くと、今度は(最後ですが)日本への帰国便の航空券が必要とのこと。旅行代理店にいって予約したが、当時航空便は非常に混んでいて、2-3日後の便、それも直行便ではなくジュセルドルフとアラスカ経由の成田経由で最終大阪の便(あとで分かったのですが成田まで36時間かかりました)。とにかくそれを持って大使館に行ってやっと日本への帰国証明を貰いました。ぎりぎり5時だったと思います。
とにかくどうしようもなく、すっかり開き直っていたので、帰国まで滞在していたパリのモンパルナスでゆっくりしました。同じホテルに滞在していた某商社の不動産担当の日本人と朝食の時ばったり会ってしまい、ロンドンにいるはずの私が何故パリにいるのが不思議そうでしたが適当にごまかしていました。こうして、ドイツ、アラスカ経由で36時間かけて日本に戻りました。ちなみにJALの機内ニュースで、大韓航空機爆破の犯人の女性を韓国に移送するニュースをやっていました。
パリでのパスポート紛失事件の顛末は上記のとおりで大使館での出来事は順番も含めてすべて事実です。長くなったので、その他は次回ということで。ちなみに写真の寺院らしき建物はノートルダムですがなんとなくハノイの大教会と似ていますね。



Posted by tsukuma at
10:30
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