2014/11/24

ハノイでの生活(4)

ハノイでの生活(4) ハノイでの生活(4) ハノイでの生活(4)

当時よく飲みに行きました。もちろん楽しみで飲みに行ったということもあったのですが、やはり仕事の延長という要素が強かったようです。仕事はお互いに外国語である英語で意思疎通を図っていて、しかも会社の清算という微妙な仕事をしていたので、どうしてもお互いにストレスが溜まってしまいます。特に日本人は私ひとりだったので、会社で日本語を喋って発散することも出来ずに、ホテルでNHKの衛星放送を見ながら、気がつくとテレビに向かってブツブツと日本語を喋っていたことがありました。

仕事の延長で飲みに行くのは、日本でも若いころお酒を飲みながら上司の面白くもない仕事の話を聞いていたこともありましたが、ハノイではかなり微妙な問題を外国語である英語でやるので、どうしてもお互いに言い足りないことがあり、また、ベトナム人も日本人も共通しているのが(人によるかもしれませんが)、アルコールが入ると言葉が滑らかになるということがあります。昼間どうしても理解できなかったことが、夜アルコールを飲みながら話すとよく理解できて、そういうことを言いたかったのか、ということが何度もありました。ということで私は日本では仕事の延長で飲みに行くのは嫌なのですが、ハノイでは積極的に活用していました。

第1回目の1997年から1998年のハノイ駐在の時はカラオケ好きの日本人の社長が居て、合弁会社設立後も自由を拘束されていて、アフター5もなかなか自分の意思で行動出来なかったのですが、この時は日本人は私ひとりで、そういう意味では自由といえば自由だったということもありました。

ただ、若い人たちは相変わらず夜学等で忙しくてなかなか時間が取れずに、夜飲みに行くのは殆どベトナム人の社長や経理部長に限られていました。特に経理部長は合弁会社設立時の経理部長が私が居ない間に退職してホーチミンの外資系の会社に転職したため、新たにベトナム側の親会社であるVCBから派遣されてきた人物で、年齢も当時私が40歳代後半で彼が40歳ぐらいだったと思いますが、男性の中では私に年が一番近く、お互いにお酒が好きで、朴訥とした英語の喋り方をする等の共通点があり、本当によく飲みに連れて行ってもらいました。彼が連れて行ってくれたのは外国人だけではまず行けない様なローカルな飲み屋で、そういう意味でも非常に貴重な体験をしたと思います。カラオケにもよく行き、ハノイのカラオケは黙っていると若いホステスさんが付くのですが、そういうことは一切断って、ひたすら歌うことに集中していました。ローカルのカラオケだったのでベトナム語の曲が中心で私はもっぱら聞く方だったと思いますが?彼がよく連れて行ってくれたカラオケは、おそらく中心部のやや南にある比較的大きな湖(池)の畔だったと思いますが?

ただ一度驚いたことがあって、彼が突然喋り出したのが、自分は親元のVCBから合弁会社のベトナム人の社長の行動を逐一報告するように言われている。具体的にはVCBの社長室に自分の同期がいて、彼には定期的にベトナム人の社長の行動を逐一報告しているとのことでした。日本人の私から見ると若干スパイ行為みたいな感じがして嫌だったのですが、そういう話は他でも聞いたことがあり、ベトナムでは決して珍しくはなかったのかもしれません? 内心そんなことを日本人の私に言うなよとも思ったのですが、会社の清算も近く、私を信用してくれたんだなと思っています。

そういえば急に思い出しましたが、合弁会社設立時の経理部長が、住んでいたホーチミンからハノイに帰省していて(友人の結婚式だったかな?)会社に姿を見せて会ったことがありました。

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ハノイでの生活(4)


Posted by tsukuma at 01:45│Comments(1)
この記事へのコメント
ハノイには行ったことがないので
一度行ってみたいです。
Posted by じゃがさん at 2015/10/09 11:00
Vui lòng nhập chính xác dòng chữ ghi trong ảnh
 
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