2014/11/16
清算業務(5)



ドキュメンテーションをやりながら、会社の清算のための最後の取締役会の準備も行っていました。議題と内容について大まかに合意したうえで、ベトナム人の社長が手書きでベトナム語の原稿を作成し、それを若手の社員が英語に翻訳してタイプという手順を取っていました。このころ頻繁にベトナム人の社長と内容について議論していたのですが、お互いに外国語である英語で議論するので、どうも一抹の不安が常に残ったのです、やはり文章にすると相手の考えていることがよく分かりました。Draftを見ながらそれは違うだろうということで、何回も修正しこれも結構時間がかかったと記憶しています。ちなみに、私が今でもよく覚えているのは、ベトナム語の手書きの原稿を英語に翻訳してPCでタイプしている若手にそれは違うだろうと言うと、彼は私の言うことを一発で理解するのですが、どうもベトナム語の原稿ではそうなっていないということのようでした。このように修正を繰り返して最終版の作成に至りました。
ドキュメンテーションの最終Draftも最後の取締役会の議題として添付しましたが、そういえばドキュメンテーションの最終段階としてVCBの本店に出向き初めて会った女性の役員(だったと思いますが)に説明ということがありました。会話は全てベトナム語で行われ、当方の若いベトナム人の弁護士が説明していたので私はただ黙って座っていただけでしたが、不謹慎な言い方ではありますが、こういう時はこちらはベトナム語が分からないので気が楽ではありました。最後にこの女性役員が当方の弁護士に「あんた若いのにしっかりしているね。」という趣旨のこと言っていたようです
なおこのMeetingが行われたVCB本店では高層のVCBタワーが新本店として竣工する直前だと記憶しているのですが、そのせいかMeetingが行われた(旧)本店は暗くて人も少なく荷物が積まれていて何かうら哀しい感じでした。2010年12月に再訪した時には高層のVCBタワーを見ることが出来ました。


Posted by tsukuma at 04:19│Comments(0)