2012/09/16

不動産

不動産不動産













当時のハノイには近代的なオフィスビルの数は限られていて、ハノイと日本の間を往復する際に乗り換えていた香港と比較するとその差は歴然としていました。しかしながらハノイには風情があり高層ビルは似合わないと思っていました。ハノイ駐在中の前半に収容所跡の一部にハノイタワーが完成しましたが、前述したように注目して継続的に見ていたわけではなかったのですが個人的には工事の騒音等もあまり記憶になく工事期間もかなり短かったという印象がありました。ベトナムでは土地は国の所有ですが長期の土地利用権(ベトナム人は永久?)が売買可能だそうで実質所有権と殆んど同じでその土地の上に建設した建物は勿論所有権の対象になります。一般の住宅は、私の印象ですが、①レンガを積み上げて木材は使わない②間口が狭く奥行きが長い③階数は3階以上のウナギの寝床のような住宅が一般的でした。①については詳しくは知りませんが国内で住宅用の木材が少なく値段が高いそうです。②③については、ベトナム人から聞いたところによると不動産税は間口の長さによって課税されるのでそういう形になるそうです。私が行ったことがある海外の都市の中ではオランダのアムステルダムの住宅がやはりベトナムの住宅と同じような形をしていますが、(昔の)不動産税がベトナムと同じように課税されていたからだそうです。ハノイで一般の住宅の建築現場をよく見ましたが、私は素人なので正確なところは分かりませんが、家の支柱になるような柱が見当たらずレンガ等の資材を積み上げていくスタイルのように見えました。地震が発生しないという前提もあったと思いますが、地震が全く無いわけではではなく当時20歳代後半だったスタッフ達が子供の頃(ベトナム戦争終了直後の1970年代後半では?おそらく外国では報道されていないのでは?)ハノイで大きな地震が発生してかなりの被害が出たそうです。また私が駐在中にもハノイからそう遠くない所で結構大きな地震が発生したことを事後で聞いたことがありました。当時スタッフの一人が新居を建築するというので建築途中を見学したことがありましたが、典型的な3階建ての家屋でやはり柱らしきものが見当たりませんでした(竹を何本も使って柱の代わりのような使い方をしていたようです?)。建築コストは、かなりいい加減な記憶ですが、日本円で300-400万円程度だったと記憶しています?1997年秋のアジア通貨危機はベトナムに関しては通貨の国際性があまり無かったことから影響は比較的軽かったと言われていましたが、それでも不動産マーケットでは結構影響が大きく、ハノイでは大型のプロジェクトが少なかったのでそれほど目立ちませんでしたが、出張先のホーチミンではかなりの不動産プロジェクトがストップしていました。

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現在の会社に再就職して約9年になりますが、2005-2006年頃親会社がベトナムでの不動産投資を検討するということで主にホーチミンの案件でしたが意見を求められたことがあり、昔の先入観があるのでそもそもベトナムでの不動産投資というのがピンとこなかったのですが、不動産評価の前に投資環境、配当、為替、通貨等の基本的なことを全く理解していなかった(というより考えていなかった)ようで素人がエイヤーでやろうとしていて、素人がいい結果を出すことがあるのは分かってはいるのですが、やはりヤンワリと否定的な意見を提出しましたが結局別の理由で実行しなかったようです。ベトナムの不動産マーケットを短期的に見た場合には明らかに供給過剰の状態ではあるようですが、それにしてもベトナムで不動産投資という話が出てくること自体が時代は変わったという気がします。今ではハノイでも韓国系とのJVが中心となって次々と超高層ビルが建設され写真だけ見ているともう私が知っているハノイとは全然違う風景が広がっています。幸い2010年12月に再訪したときはホアンキエム湖を中心とする中心部の風景は昔とそれ程変わっていなかったのでホットしました。


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Posted by tsukuma at 03:36│Comments(0)
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