2012/08/26
若干不思議ないくつかの出来事(1)


私がハノイに赴任することになった時に中国での駐在経験が有る先輩から尾行と盗聴に気をつけろという忠告があり彼の経験談をいろいろ聞かされましたが、正直中国の公安もそんなに暇ではなかっただろうなと思い適当に聞いていました。ハノイのアパートの電話での通話中に妙な金属音が聞こえるということはありましたが、おそらくホテルの交換と通じていたため機器の関係で生じたもので、そもそも私は重要人物では全くありませんでした(仮に盗聴だとしても聞かれて困ることは話していなかったので気にしませんでした)。ただハノイでは日本とは一味違った経験もあり以下いくつか紹介します。あくまでも1997-8年のことですので念のため。
NHKのアジア向け衛星放送
たまたま家内が一緒だったのですが、東京首都圏の何処かでモーターバイクを盗んでいたベトナム人の窃盗グループが逮捕されたというニュースが始まった途端に画像が乱れ見えなくなり音も消えてしまいました。それまで妨害電波を見たことが無かったので最初何が起こったのか分からなかったのですが直ぐに状況を理解するに至り、日本語が分かる誰かが何処かでテレビの番組を監視していて直ぐに妨害電波を出す体勢にあったことにある意味感心しました。おそらく日本人以外でそのニュース番組を見ていて、しかも内容を理解した人は殆んど居なかったと思いますが。そのニュースが終わった頃には元に戻り何事もなかったように別のニュースを放映していました。たまたま同じニュース番組でベトナム戦争の後遺症で苦しむ患者を収容していたベトナム郊外の病院を取材した映像が流れ、こちらはベトナム当局の取材許可を得ていたと思われますので問題なく放映されていました。
Posted by tsukuma at 16:00│Comments(0)