2012/07/22

合弁会社設立に向けて(2)

合弁会社設立に向けて(2)



VCBとの会議

1997年4月頃VCBとの会議で、VCBから派遣される副社長Mr.Hと監査役Ms.Mと初めて会いました。他にも数名参加していましたが、前に一度会った経理責任者はこの会議には参加していなかったかもしれません。合弁会社設立後の運営方針等について意見の交換を行った記憶がありますが、Y氏は前に会ったことがあるようでしたが私はVCBから派遣されるマネジメントには初めて会ったので若干緊張していたようです。実はこの会議で一悶着あり、私はVCBと日本側株主の2社から責められることになりました。東京とハノイは2時間の時差がありますが、朝の7時過ぎ(東京の9時過ぎ)にアパートで鳴る電話のベルは100%東京の2社からの連絡に決まっていました。しかもアパートに電話をしてくるということは私だけと話したいということなので話の内容は面白いはずはありませんでした。この日も前日にFaxで送付した会議の内容についての詰問でした。VCBも含めて何れの株主も私を責めている意識は無かったかもしれませんが、立場上苦情受付係のような役割も仕事のうちでした。

オフィス探し

VCBとの会議の合意事項の一つでタイミング的には雨季の前だったと思いますが、合弁会社のオフィス探しをやることになりかなり手間がかかった記憶があります。私は日本でオフィス探しをやった経験はなくハノイの不動産事情も知らないし、そもそもハノイという地元でオフィスを選定するのは合弁契約のドラフトによればVCBの仕事だと思っていたのですが、そうは思わない人も居て結構面倒でした。結果的にVCBと一緒にかなりの物件を見て回り個人的には勉強になりました。ベトナム人はどちらかといえば古いコロニアル風の2-3階建て建物を好むのではという(個人的な)印象を受けました。比較的新しい物件については、見た目の築年数と実際の築年数がかなり異なるような気がしました。専門家ではないので正確なところは分かりませんが、たとえば見た感じは10年ぐらい経過していると思っても実際には5年ぐらいというケースが多かったようです。気候の関係もあると思いますが劣化が早いのではないかという気がしました。大宇ホテルのすぐ側に集合住宅が何棟か建っていて、どう見ても30年ぐらい経過しているのではと思いましたが実際は10年も経っていないと聞いてびっくりしたことがありました。考えてみれば1997年当時に30年前に建設した集合住宅はそれほど多くはなかったはずです(0だったかもしれません)。合弁会社のオフィスは最終的にホアンキエム湖の南側の3階建てコロニアル風ビルの3階部分に落ち着きました。国営の旅行会社がオーナーだったと思います。このビルは結構有名なビルのようで、1階には(店の名前は忘れましたが)有名なCafeとフランス航空の事務所がありました(フランス航空の事務所は同社のHPに記載の住所を見ると現在もそこにあるようです)。また、2階には当時ハノイには乗り入れていなかった日本航空の事務所も何故かあり日本人が一人居たような気がします(但し、日本航空は私の在任中にオペラ座の近くに移転しました)。3階部分の前のテナントは日本のS商事の駐在員事務所でしたが当時完成した高層のハノイタワーに移転したので空いていたものです。後日ハノイタワーのS商事には行ったことがありますが、個人的には合弁会社の古い事務所の方が好きでした。なお、日系の商社のハノイ駐在員事務所にはS商事の他にも3-4社行ったことがありますが、何れもかなりの人員がいて駐在員事務所といいながら結構活発にやっていました。合弁会社のオフィスについてはまた別の機会に。

Posted by tsukuma at 04:34│Comments(0)
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